成功する職務経歴書のフォーマット:必要な要素と最適化のポイント
ダウンロード可能な職務経歴書のフォーマットを提供するサービスやWeb上で書けるおすすめサービスを紹介しています。
職務経歴書の重要性と成功を導くポイントを徹底解説します。Web上でダウンロードできるフォーマットもご紹介しているので、ぜひご活用してください。
職務経歴書の重要性
職務経歴書は新しい仕事を探したり、応募者のキャリアを採用担当者に伝えるために利用されます。ここでは職務経歴書の基本と重要性を解説します。
職務経歴書とは何か
職務経歴書は、応募者がこれまでに経験した職務や経歴、実績、スキルなどをまとめた文書です。これを用いて、自己紹介や職務適性を示すことができます。主に転職や転職活動に使われます。職務経歴書を作成することによって、自分の専門知識や能力、職務経験などをアピールし、雇用主や採用担当者に自身の価値を伝える手段を得ることができます。
なぜ職務経歴書が必要なのか
転職活動では基本的に職務経歴書が必要となります。企業によっては履歴書とあわせて提出することが多いでしょう。中途採用では経験やスキルが重要視されるため「募集要項に合った人材なのか」を判断するため、職務経歴書が重要な文書となります。
履歴書との違いについて
履歴書は、基本的な個人情報や学歴、職歴、資格などを簡潔にまとめた文書で、自己紹介や人物像を伝えるために用います。対して職務経歴書は、主に過去の職務経験や具体的な業務内容、実績、スキルに焦点を当てた文書で、仕事に関する詳細な情報を提供します。それぞれ求められる書き方を注視して記載をするようにしましょう。
これらの違いにより、履歴書は個人の簡潔な概要を提供し、職務経歴書は具体的な業務経験やスキルを詳細に伝えます。就職活動では、両方の文書を適切に活用することが重要です。
効果的な職務経歴書のフォーマット
職務経歴書には逆編年体形式、編年体形式、キャリア形式の大きく分類すると3つの種類があります。募集要項に沿った効果的な職務経歴書のフォーマットをご紹介します。
基本的なフォーマットと要素
基本的な職務経歴書のフォーマットと要素をご紹介します。
・逆編年体形式
特性とメリット:最新の経験から過去へと記載される職務経歴書の形式です。最新の職務経験やスキルが最も目立つため、最も関連性の高い経験が先頭にきます。転職回数が多い場合や最近の実績を強調したい場合に効果的なフォーマットです。
・編年体形式
特性とメリット:過去から最新の経験に向かって記載される職務経歴書の形式です。経歴の変遷や成長を時系列で示すことができるので、キャリアに一貫性があり、長期的な職歴がある場合に有効なフォーマットとなります。
・キャリア形式
特性とメリット:職務経歴をポジションや役職ごとにまとめて記載する職務経歴書の形式です。スキルや達成した成果を職種やポジションごとに示しやすいフォーマットです。転職が多い場合や異なる分野での経験がある場合に適しています。
様々な募集要項に沿った職務経歴書のフォーマットを選ぶことで効果的に応募者の経験、スキルを採用担当者に伝えることができるでしょう。
職務経歴書作成のポイント
職務経歴書を作成する際のポイントを5つ紹介します。
・適切なフォーマットを選ぶ
募集要項に適した人材なのか、採用担当者が職務経歴書の情報を見て、迅速に把握できるように適切なフォーマットを選択しましょう。
・具体的に記載する
成果や達成したことを具体的に示しましょう。具体的な数字やデータ、成果物を職務経歴書に挙げることで、応募者の貢献を明確に示せます。
・見やすいレイアウト
求められるポジションに合わせて、職務経歴書をカスタマイズしましょう。企業や職種に応じて、最も適切な経歴やスキルを前面に出し、伝えたい内容が一目で分かることが大切です。
・面接の内容にも利用されることを想定する
採用担当者は面接の際に職務経歴書を参考に質問内容を考えます。質問を想定して説明や具体的なエピソードを準備しておくことも重要です。経歴やスキルをより深く説明し、応募者の適性や能力をアピールしましょう。
・誤字脱字をチェックする
職務経歴書の誤字脱字は情報の正確さや信頼性の評価にマイナスの影響を与えるでしょう。
繰り返しチェックを行う、校正ツールの利用、第三者による確認などで丁寧な確認をしましょう。
達成した成果を強調する方法
職務経歴書を記載する際、達成した成果や実績を記載することは応募者の経験やスキルを伝えるために必須項目となります。採用担当者に応募者を「採用するとメリットがある」と思ってもらえるような成果を強調するようにしましょう。
職務経歴書で成果を強調するためにいくつかのポイントをご紹介します。
・強調すべきポイントを前面に
職務経歴書の中で成果を示す際は、最も重要な成果や特筆すべき成功事例を前面に出す書き方をしましょう。特に、求人要件にマッチするような成果を強調することがポイントです。
・STAR法の活用
STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をとったもので、成果を示すための手法です。職務経歴書に具体的な状況や課題、あなたが取った行動、そしてその結果を明確に示すことで、成果を強調します。
・具体的なエピソードや実例を挙げる
成果を際立たせるために、具体的なプロジェクトやタスク、あるいは特定の状況に焦点を当てて職務経歴書で説明します。その際に、どのような取り組みをし、その結果どのような影響があったのかを明確に示します。
・具体的な数値を記載する
実績や成果を強調し、数値や具体的なデータで自分の実績を裏付けることが効果的です。例えば、プロジェクトの成功率、コスト削減率、収益増加率などを職務経歴書内で示しましょう。
・言葉選びの重要性
成果をアピールする際には、強い行動動詞や肯定的な表現を使って効果を強調します。例えば、「率先してリーダーシップを発揮し、チームを率いてプロジェクトの成功に導きました」といった表現です。職務経歴書では前向きな言葉選びをすることが重要です。
自己PRの書き方
職務経歴書に自己PRを書く理由として、採用担当者は応募者が「応募要項に適した人材であるか」を判断する材料となることが挙げられます。人格や性格、入社に対する熱意、企業や業務内容の理解、企業との相性があるかなど判断するために自己PRが記載されることを理解しましょう。
自己PRの基本的な書き方をご紹介します。
・強みや特技を明確に示す
応募者の強みや特技を職務経歴書に特記しましょう。たとえば、チームリーダーシップ、問題解決能力、コミュニケーションスキルなど、得意とする領域を明確に示します。
・具体的な実績を挙げる
過去の実績や成果を具体的に示すことで、職務経歴書の自己PRを裏付けましょう。数字やデータを使って、自分の貢献や影響力を示すことが重要です。
・関連性の高い経験を強調
応募先の求めるスキルや経験に関連する事例を強調しましょう。そのポジションに最も適した経験やスキルを職務経歴書でアピールします。
・短く要約する
職務経歴書の自己PRは短く要約することが重要です。簡潔にまとめ、興味を引くような内容にすることで、採用担当者の興味を引きます。
例えば、自己PRの一文として「コミュニケーションスキルを活かし、前職でチームを率いて〇〇プロジェクトを成功させました。リーダーシップと問題解決能力を活かして、〇〇%の効率改善を達成しました」といった具体的な事例を挙げることで、自己の強みや実績を示すことができます。
自己PRは職務経歴書の中で重要な部分の一つです。自分の強みや実績を明確に示すことで、採用担当者に自身の価値を伝えることができます。
自己PRを書くときに気を付けるポイントとして「企業が知りたいことを伝えること」が重要です。
応募者自身がPRしたいことばかり書いてしまい、応募要項からそれた内容にならないよう注意しましょう。
職務経歴書の例とフォーマット
職務経歴書の形式ごとの例とフォーマットをご紹介します。
・逆編年体形式の職務経歴書
【現在の職歴】
(最新の職歴を先頭に記載)
[20●●年〇月 – 現在]
会社名: ABC株式会社
役職: プロジェクトマネージャー
業務内容:
– 〇〇プロジェクトの管理と進行
– チームのリーダーシップと調整
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: XYZ株式会社
役職: シニアアナリスト
業務内容:
– データ分析とレポート作成
– クライアントとのコミュニケーション
【過去の職歴】
(最新の職歴から過去の職歴に向かって記載)
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: DEF株式会社
役職: アシスタント
業務内容:
– 管理補助とサポート業務
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: GHI株式会社
役職: インターンシップ
業務内容:
– データエントリーと調査
・編年体形式の職務経歴書
【初期の職歴】
(最初の職歴から現在の職歴に向かって記載)
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: GHI株式会社
役職: インターンシップ
業務内容:
– データエントリーと調査
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: DEF株式会社
役職: アシスタント
業務内容:
– 管理補助とサポート業務
【最新の職歴】
(最新の職歴を最後に記載)
[年月 – 現在]
会社名: ABC株式会社
役職: プロジェクトマネージャー
業務内容:
– 〇〇プロジェクトの管理と進行
– チームのリーダーシップと調整
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
会社名: XYZ株式会社
役職: シニアアナリスト
業務内容:
– データ分析とレポート作成
– クライアントとのコミュニケーション
・キャリア形式の職務経歴書
【プロジェクトマネージャーとしての経験】
会社名: ABC株式会社
[20●●年〇月 – 現在]
業務内容:
– 〇〇プロジェクトの管理と進行
– チームのリーダーシップと調整
【アナリストとしての経験】
会社名: XYZ株式会社
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
業務内容:
– データ分析とレポート作成
– クライアントとのコミュニケーション
【アシスタントとしての経験】
会社名: DEF株式会社
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
業務内容:
– 管理補助とサポート業務
【インターンシップ経験】
会社名: GHI株式会社
[20●●年〇月 – 20●●年〇月]
業務内容:
– データエントリーと調査
応募者の経歴やポジションに合わせて、適切な職務経歴書の形式を選択し、必要な情報を適切に伝えるようにしてください。
職務経歴書のフォーマットをダウンロード出来るサービス
職務経歴書や履歴書のフォーマットやテンプレートをダウンロードするサービスは様々あります。インターネット上には多くのウェブサイトやリソースがあり、ワード(Word)などのオフィスソフト内にも利用できるフォーマットがあります。
・ワード(Word)フォーマット
ワード(Word)には、職務経歴書のフォーマットが組み込まれています。ワード(Word)を開き、新規文書を作成し、「職務経歴書」や「履歴書」を検索すると、さまざまなスタイルのテンプレートをダウンロードし利用することができます。
・エクセル(Excel)フォーマット
エクセル(Excel)には、履歴書や職務経歴書のフォーマットが組み込まれている場合があります。Excelを開いて、新しいファイルを作成する際に「フォーマットを検索」または「オンラインフォーマット」でダウンロードすることができます。
・Canva
Canvaは、デザイン性の高い職務経歴書のフォーマットを提供しています。無料アカウントでも多くのフォーマットを利用できます。サイト内で「履歴書」、「職務経歴書」と検索すると様々なテンプレートを利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。
・Google ドキュメント
Google ドキュメントにも、多くの無料の履歴書や職務経歴書のテンプレートがあります。Google ドライブから新しいドキュメントを作成し、「履歴書」や「職務経歴書」を検索すると利用でき、印刷用データもダウンロード可能です。
これらのサービスは無料で利用でき、職務経歴書の項目を追加してカスタマイズすることができます。ただし、ダウンロードしたフォーマットを利用する際には、転職や就職活動の募集内容に適しており、応募者の情報が見やすく伝わるものを選ぶことが重要です。
職務経歴書がWebで書けるおすすめサービス
Web上で履歴書や職務経歴書が無料で作成できるサービスがあります。サービスによっては印刷用やメール送付用画像にダウンロードも可能ですので、ぜひ活用してください。
Indeed Resume Builder:Indeedのサイト上で直接作成できます。Indeedのアカウントを持っていれば簡単にアクセスできます。様々な国や地域で利用でき、PDF形式のダウンロードも可能です。
yagish:インターネットにアクセスできる環境であれば、どこからでも作成や編集が可能です。PDF形式でダウンロードしたり、職務経歴書、履歴書などの印刷することができます。日本国内での転職、就職活動に役立つサービスです。
Canva:グラフィックデザインのニーズに幅広く対応するツールですが、職務経歴書の作成にも利用できます。デザインの自由度が高く、使いやすいツールとして知られています。履歴書の作成だけでなく、ポートフォリオやカバーレターなども作成する際にも活用でき、PDF形式でのダウンロードも可能です。
Webサイト上で職務経歴書などの個人情報を取り扱う場合は、プライバシーポリシーや利用規約を確認し信頼できるサイトを選びましょう。データのダウンロードを行う際も信頼できるソースから提供されていることを確認しましょう。
- これまでの経験を表現するのに最適なフォーマットを選びましょう!
- STARなどのフレームワークを駆使して、伝わる職務経歴書を作成しましょう。
編集者
Yuka
2021年7月に入社し、CareerMine、SPI対策問題集をはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『らくらく履歴書』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行っている。また自身もライターとして記事執筆も担当。
監修者
gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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