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資格を活かす履歴書作成術: 新卒からバイト経験者までのアピール方法

履歴書の資格欄や特定の経歴での資格の取り扱いについて、新卒者からバイト経験者まで、幅広い層に向けたアドバイス。資格の選び方や活用方法、経験の少ない場合の有効なアピールポイントなど、キャリアに役立つヒントを紹介します。

履歴書における資格欄の正しい書き方

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方について、免許と資格を分けて解説します。正式名称や記入順序、適切な資格など、書類選考を通過するためのポイントを網羅しています。履歴書の免許・資格欄は、あなたのスキルや経験を示す重要な箇所であり就職・転職活動に有効ですので、しっかりと把握しておくことが重要です。

まずは基本のルールと免許・資格欄の正しい書き方とチェックポイントです。

・免許・資格の名前は正式名称で書いてあるか

免許・資格欄における運転免許や資格の正式名称を記載することが求められます。略称や不明確な記述は避け、メジャーな免許や資格の正しい記載方法はWebサイトなどで確認できますので、迷った際には参考にしましょう。

・運転免許、その他免許・資格の順番で書いてあるか

記載の順序に厳格なルールはありませんが、運転免許とその他の資格を分けて記述するのが一般的です。先に運転免許を取得した順に記載し、その後にその他の免許・資格を取得した順に書くのが良いでしょう。採用担当者は履歴書の免許・資格欄で先に運転免許を見ることが多いため、先頭に記載することでスムーズな確認が可能です。

・和暦・西暦の用法は他の記入欄と統一し、時系列で書いてあるか

また、取得年の表記方法は他の欄と統一することが大切です。和暦で「平成〇年」や「令和〇年」を使用している場合は、免許・資格欄も同様に和暦での表記を、西暦を使用している場合は西暦での表記を統一してください。


・免許・資格を持っていない人は「特になし」と書いているか

免許や資格を持っていない場合は、必ず「特になし」と記載してください。履歴書の空欄は記入漏れや不完全な印象を与えかねないため、注意が必要です。

・最後にすべての免許、資格欄を書き終えたら「以上」と書きましょう。

「以上」という表記が学歴・職歴の欄と免許・資格の欄の両方に存在します。これは「これ以上の項目はない」という意味を持ちます。

学歴・職歴の欄に記載することで、その後に学歴や職歴がないことを示し、履歴書に記入漏れがないことを採用担当者に明確に伝える役割も果たします。これにより、学歴や職歴、免許・資格欄が一目で確認できるようになります。

新卒向け: 履歴書に書くべき資格とは

新卒者が履歴書に記載する資格・免許は、自己アピールの大きな要素となります。特に以下の資格・免許は注目を集めることが多いです。

TOEICのスコアを活用したアピール方法

TOEICは資格とは言えませんが、英語力を判断する指標として一般的に認知されています。英語スキルを強調するために記載することは有益ですが、保持しているスコアには留意が必要です。通常、ビジネスで利用可能なとみなされるのは600点以上であり、外資系企業では700点以上が求められることが一般的です。

英語力をアピールする意図が逆効果にならないように注意が必要です。スコアが低すぎると、「限られた能力しかない」と見なされることもあります。一般的に評価の対象となるスコアは、応募する業種や企業の基準によって異なるため、業界ごとの応募基準を確認することが重要です。

自動車免許: 必要性と最適な記載方法

自動車の運転免許は、たとえペーパードライバーであっても必ず記載しましょう。特に営業職など外出が頻繁な職種では、運転免許の有無が企業側でも重視されることがあります。

運転免許は、業種に関わらず意外なニーズが生じる場合もあります。ただし、希望職種に関連する資格・免許がある場合は、その資格・免許を優先的に記載することが重要です。例えば、自動二輪免許などは、希望職種と関連性がない場合は「趣味」欄に記載しましょう。

バイト経験者が履歴書で強調すべき資格

バイト経験者が履歴書でアピールする際には、特定の資格・免許が重要な役割を果たします。以下の点に注目しましょう。

言語資格: 言語に関する資格は、多様な業界や職種で有用です。例えば、英語力を示すTOEICやTOEFLのスコア、または日本語能力試験(JLPT)の資格などがあります。

業界関連資格: アルバイトの経験がある特定の業界で求められる資格を持っている場合、その資格を強調することが重要です。例えば、飲食店でのバイト経験者が衛生管理者の資格を持っている場合などが該当します。

IT関連資格: 近年では、ITスキルは多くの職種で求められるようになっています。そのため、IT関連の資格(例えば、Microsoft Officeスペシャリストなど)を持っている場合は、積極的に記載することが重要です。

バイト経験者が履歴書でアピールすべき資格・免許は、個々の経験や応募する職種によって異なります。自身の経験や求められるスキルに合わせて、最も効果的な資格・免許を選んで記載することが重要です。

新卒、バイト経験者に限らず、転職活動中の方にも使える情報なのでぜひご活用ください。

資格がない場合の履歴書の書き方

履歴書に資格・免許を記載することが難しい場合でも、他の方法で自己アピールを行うことができます。

実務経験の強調: 資格・免許以外にも、過去の転職前の仕事やアルバイトで培ったスキルや経験を詳細に記載しましょう。具体的な業務内容や成果、責任範囲などを示すことで、自身の価値を伝えることができます。

教育履歴や学習経験の記載: 大学や専門学校での学びや、参加した研究プロジェクト、スキルアップのためのセミナーやワークショップなど、学習に関する経験を積極的に記載しましょう。

志望動機ややる気: 自身の目標や意欲を伝えることも重要です。応募する企業に合わせた志望動機や、その仕事でどのように貢献したいかを示すことで、資格・免許以外の魅力をアピールできます。

資格・免許がない場合でも、履歴書には自身の強みや意欲を明確に示すことが重要です。実務経験、転職前に得たスキル、意欲を通じて、自己アピールを行いましょう。

年数が経過した資格の扱い方

資格・免許の有効期限が切れていなくても、年数が経過するとその価値が問われることがあります。この場合、以下の点に留意することが重要です。

最新のスキルや知識を強調: 資格・免許の取得から時間が経っている場合でも、その資格・免許が持つスキルや知識が未だに有効であることを示すことが重要です。最新の情報やトレンドに関する知識を持っていることをアピールしましょう。

実務経験の重視: 資格・免許取得後に実務で活かした経験を強調することが効果的です。その資格・免許によって得たスキルや知識を実際の仕事でどのように活用し、成果を上げたかを具体的に示すことが重要です。

継続的な学びやスキルアップ: 資格・免許を取得した後も、継続的な学びやスキルアップを行っていることをアピールすることが大切です。関連するセミナーやトレーニング、業界動向の把握など、自己成長を続けている姿勢を履歴書に示しましょう。

年数が経過した資格・免許でも、その価値を持続させるためには、スキルの更新や実務での活用、継続的な学びが不可欠です。履歴書や面接で、資格・免許が持つ価値を明確に伝える努力が重要です。

資格取得を目指すための効率的な勉強法

履歴書に記載するのに有効な資格・免許取得に向けて効率的に学習を進めるための方法は様々あります。

学習計画の立て方: 合格レベルや受験日程を考慮して計画を立てる。試験範囲や傾向を把握し、それに基づいて進捗を確認しながらスケジュールを調整する。

学習資料の選定: 合格に必要な参考書や問題集、過去問題などを集める。信頼できる情報源やオンラインコースを活用することも有益です。

基礎から応用への段階的学習: 簿記や英検は段階的に難易度が上がるため、基礎知識の確認から応用力を養うための問題まで幅広く学習することが重要です。

定期的な復習: 学習した内容を定期的に復習し、理解を定着させることが必要です。定期的なクイズや模擬試験を行い、自分の理解度を確かめましょう。

実践問題の解答: 学習した内容を実際の問題解決につなげるため、実践的な問題に取り組むことも大切です。

検定資格とそのアピールポイント

一般的な検定資格として「簿記(日商簿記検定)」や「英検(実用英語検定)」、そしてより専門的な資格として「宅建(宅地建物取引士)」や「FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)」などがあります。複数の資格・免許を有している場合、履歴書の欄に全てを記載できない際は、応募先企業と直結する資格・免許や、応募職種で役立つものを優先的に記載しましょう。


検定資格を取得することは、自己成長やキャリアアップに繋がる重要なステップです。その資格が持つスキルや知識を明確に理解し、それがどのように自身の仕事に貢献するかを把握することが大切です。

同様に、まだ取得していないけれども、実際に取得や合格を目指して勉強を進めている場合は、それを記載しましょう。例えば、経理職を志望する場合は「日商簿記1級取得を目指し、勉強中」、不動産関連職を希望する場合は「宅地建物取引士の取得を目指し、受験予定」と記述することが効果的です。特に簿記やFPなどの上位資格を目指して勉強中であることを記入すると、説得力があります。取得予定や受験予定の具体的な日程が分かる場合は、それも併せて記載すると良いでしょう。

採用担当者は免許・資格欄を、持っている免許・資格の一覧としてだけでなく、「学ぶ意欲やスキルアップへの取り組み」を見る視点で確認することもあります。自発的に免許・資格取得に向けた努力を行っている姿勢は、有効なアピールポイントになります。

資格以上に力を入れるべき趣味・特技欄

履歴書の趣味・特技欄は、免許・資格以外の個性や能力を示す重要な項目です。これを活用して、免許・資格取得以外の趣味や特技を積極的にアピールすることで、応募先に自身の多面的な魅力を伝えることができます。

具体的に確認すべきチェックポイントを挙げます。

・一目で内容ができるように、箇条書きを使って書いているか

採用担当者は多くの履歴書を処理する必要があります。情報を迅速に伝えるためには、簡潔な記述が大切です。免許・資格欄を記載の際は大きな見出しや箇条書きなど、採用担当者が素早く理解できるフォーマットで情報を整理することを心掛けましょう。

・面接で質問されることもある!実際に好き・得意なことを素直に書いているか
履歴書の中で、経歴やスキル以外の自己紹介が可能なのは趣味・特技欄の数少ないスペースです。この欄の内容次第では、書類選考を通過し、面接の際に有利になることもあります。うまく活用して、採用担当者に興味を持ってもらえるような内容を記載することが重要です。

ただし、自分の好きなことや得意なことに関して長々と記述したり、過剰なアピールをするのは避けましょう。履歴書としての適切な形式を保ちつつ、分かりやすく簡潔に表現することに気を付けましょう。


免許・資格取得を目指す際には、学習計画を立て、効率的な勉強法を採用することが重要です。また、免許・資格だけでなく、自身の個性や興味を示すことも重視しましょう。これらを履歴書にバランス良く活用することで、より魅力的な応募者としてアピールすることができます。

らくだ先生
履歴書に記載する資格についてのポイント!
  • 取得年などは統一的な表現に!
  • 資格取得以降に活用した経験や、学習を続けている姿勢を示すことが出来るとさらに良い印象に!
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編集者

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMine、SPI対策問題集をはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『らくらく履歴書』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行っている。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者

監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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