履歴書にTOEICをどう書けばいいのか、迷っていませんか?正式名称は省略しても良いのか、スコアは何点から評価されるのか、有効な取得日はいつまでなのかなど、履歴書ならではの疑問は意外と多いものです。
この記事では、履歴書へのTOEICの正しい書き方を具体例付きで解説するとともに、評価されやすいスコアの目安や、自己PRでの効果的なアピール方法まで詳しく紹介します。
書き方を間違えて評価を下げてしまわないためにも、履歴書を提出する前にぜひ確認しておきましょう。
履歴書へのTOEICの正しい書き方

TOEICは省略せず正式名称で正しく記載する
履歴書の資格欄を書く際は、省略せず正式名称で記載するのが鉄則です。そのため、TOEICも、「TOEIC Listening & Reading Test」と正式名称で記載しましょう。
TOEICには「Listening & Reading」の他に「Speaking & Writing」など、複数の試験があります。試験の種類を正しく記載することで、採用担当者が迷わずスキルの把握ができます。
TOEICは一般的に広く認知されているため、略称で書いても通じるでしょう。しかし、履歴書は正確な情報を伝えるための書類なので、認知度に関係なく略称を避けるのがマナーです。
履歴書には交付日ではなく「受験日」を記載する
履歴書の資格欄の日付には、TOEICの取得年月を記載します。TOEICは合否のある資格ではないため、試験を受験した年月を取得年月として記入します。
TOEICの受験年月は、手元にある公式認定証に記載されている「Test date」を確認すると分かります。履歴書には日付までは書かず、「年・月のみ」を記載しましょう。
この時、西暦・和暦の表記は履歴書全体で統一するのが基本です。TOEICの公式認定証は西暦表記になっていますが、他の項目で和暦を使っている場合は、和暦に直して表記する必要があるので注意しましょう。
TOEICの点数は四捨五入せず正確なスコアを書く
スコアは公式認定証に記載された通りの数値を正しく記入します。TOEICの点数は5点刻みで算出されますが、キリが良い数字にするために四捨五入や切り上げを行うことは厳禁です。
数点の差であっても、虚偽記載とみなされる可能性があります。企業によっては、入社後に公式認定証の原本の提出を求められる場合もあるので、スコアは正確な数値で記入しましょう。
スコアは「〇〇点 取得」と書き、試験を受けて得た結果であることを明確にします。単に「〇〇点」だけで終わらせてしまうと、取得できているのかが不明確になるため注意が必要です。
履歴書で評価されるTOEICのスコアは600点以上

一般的に履歴書に書いて評価を得られるTOEICのスコアは600点以上です。600点未満のスコアを記載すると、英語が苦手な印象を与えてしまう可能性があります。
ただし、業種や企業によってはそれよりも高いスコアが基準となることもあるので、評価の目安を理解しておきましょう。
中途採用では700点以上あると即戦力として評価されやすい
中途採用の場合は、TOEICで700点以上あることがひとつの目安となります。700点以上は業務で英語を活用でき、複雑なビジネス文章でも、ある程度理解できる即戦力として評価されやすいです。
特に専門職では、利用するツールが英語表記のみの場合もあります。マニュアルの読み込みや新しい機能を即時に使いこなすためには、英文を素早く理解する能力が求められます。
そのため、一部業務に英語が関係する場合は、700点以上のスコアを記載の目安とすると良いでしょう。
外資系・商社など英語を使う職種では求められるスコアが異なる
外資系企業や商社・海外部門などの求人では、800点から900点以上のハイスコアを求められることもあります。
このような企業では、英語でコミュニケーションをとるのが日常茶飯事です。仕事上での交渉や会議、お客様とのやり取りなどに対応するため、高いレベルの英語力が必要となります。
中には、応募要件に具体的なスコアを表記している企業もあります。志望企業の募集要項や業務内容を確認し、求められているレベルの英語力を示せるスコアかどうか確認しておきましょう。
TOEICの点数が低い・取得から時間が経っている場合の対処法
TOEICが600点未満の場合は履歴書に書かない方が良い場合が多い
TOEICのスコアが600点未満の場合は、資格欄への記載は避けた方が無難でしょう。
600点は上場企業の社員の平均スコアに近く、ビジネスレベルの英語力があることの基準になっています。それに満たない点数は、かえってネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
しかし、募集条件にスコアの指定がなかったり、英語を全く使わない企業を受ける場合は、記載しても問題ないでしょう。英語を日常的に使う企業では600点未満のスコアは評価されにくいですが、一定の学力の証明にはなります。
自己PRなどで計画力・継続力をアピールしたい場合には、その裏付けとして記載すると一貫性が出るのでおすすめです。
取得から2年以上経過すると評価が下がることがある
スコアの有効期限は特にありませんが、多くの企業では取得から2年以上経つと現在の実力との差が出ていると判断される傾向にあります。
TOEIC取得後、業務や生活において英語を全く使用しないと、英語力が低下してしまう可能性があるからです。そのため、一般的に2年以上前のスコアは業務では活用できないと見なされることが多いです。
英語力を強みとして示す場合は、定期的にTOEICを受験し、スコアを維持または更新することが重要です。直近のスコアを履歴書に記載することで、現在の実力に加え、向上心があることもアピールできます。
点数が低くても学習姿勢や成長意欲を伝えて評価につなげる
TOEICの点数が低く、目標に届いてなくても、継続的に学習している姿勢や熱意を伝えることで評価に繋げることができます。
資格欄には事実としてのスコアを記載したうえで、自己PRや志望動機で次回の試験に向けて取り組んでいることなどを具体的に伝えましょう。
例えば、「〇月の試験に向けて毎日2時間学習をしており、800点を目標に取り組んでいます」のように補足すると、成長意欲が高いことをアピールできます。
結果は重要ですが、過程を伝えることで人間性や意欲など、将来性を見てもらえる可能性が高まります。自己PR欄などで補完することで、一貫性も出るため、おすすめです。
【例文】履歴書でTOEICを効果的にアピールする自己PRの書き方
【高得点の場合】学習計画や継続力を仕事でどう活かすかをアピール
私は目標達成に向けた継続的な努力を得意としています。TOEIC850点を取得する際に1年間の長期的な学習計画を立て、毎日欠かさず朝1時間の学習に取り組みました。
問題を解くだけでなく、自身の弱点を分析し効率的に学習しました。この経験で得た継続力と、客観的に自分の弱点を分析し課題を解決する力、そして高い語学力を活かし、貴社の海外事業部においても貢献したいと考えています。
特に、現地のニーズを正確に把握するための情報収集や、信頼関係を築くための緻密な交渉にあたり、成果を出していく所存です。
高得点を取るために行った学習計画や、それを継続してきたことは強いアピール材料になります。その際、仕事でどう活かせるのかまで結び付けることが重要です。自己PRでは具体的な学習過程をエピソードとして添え、説得力を持たせましょう。
1日数分~数十分程度の勉強でも「継続力」のアピールとしては十分です。無理に誇張する必要はないので、素直に努力したことを伝えましょう。
企業が見ているのは学習量ではなく、学習する上で努力したことや工夫したことです。学習計画を明確にした上で、それを効率的にこなすために何をしたのか説明できると効果的な自己PRになります。
【短期間でスコアを上昇させた場合】苦手分野を分析し克服した経験をアピール
私は現状を正確に分析し、最短ルートで課題を解決する力があります。TOEICのスコアを3ヶ月という短期間で500点から750点まで伸ばした際、まずは模試の結果からリスニングの基礎力不足という弱点を特定しました。
限られた時間の中で最大の効果を出すため、シャドーイングを重点的に実施し、耳を英語に慣らすトレーニングを徹底したことが飛躍的な伸びに繋がりました。
この自身の課題を正確に分析し、最適な方法を選択して実行する能力を貴社の業務でも活かせると考えています。業務上の問題点に対しても迅速に原因を見極め、効果的な改善策を講じることで、早期に成果を出していくことができます。
苦手分野を克服し、短期的に大幅なスコアアップができた経験は、自分の現状を正しく把握して効率的に改善できることのアピールになります。
客観的な分析をもとに、どのような方法で乗り越えたのかを伝えることで、生産性の向上や積極的に業務に取り組める姿勢をアピールできます。
ただし、苦手要素から始まる自己PRは、ネガティブな印象になってしまいがちです。最終的には克服したことや、今後についてのポジティブな表現もしっかり盛り込むようにしましょう。
【学習中の場合】目標点数と現在の取り組みを具体的に伝える
現在、私は将来的に海外案件にも対応できるよう、英語力の向上に注力しています。半年後にTOEIC800点取得を目指し、現在はオンライン英会話を週4回受講しています。また試験対策だけでなく、実践的な学習をし業務で使えるように励んでいます。
現時点の公式スコアは650点ですが、直近の模擬試験では700点台を安定して取得できるようになりました。習得した英語表現を実務に即座に活かせるよう、専門用語の学習も並行して進めており、日々の業務と自己研鑽を両立させながら着実にレベルアップを図っています。
学習途中の場合は、具体的な試験時期や目標点数、オンライン英会話などの具体的な学習方法を記載することで熱意を伝えられます。
現状のスコアが評価基準に達してなくても、成長意欲があり主体的に取り組める姿勢をアピールでき、将来性を評価される可能性があるでしょう。
なお、学習段階で応募する場合は、入社後にも学習を継続することが前提となります。企業側は入社後に英語力をさらに伸ばすことを見込んで採用するので、採用段階で学習をやめてしまうと能力不足に陥ってしまうでしょう。
履歴書に書くTOEICに関するよくある質問

公開テストではなくIPテストのスコアを書いても問題ない?
企業が主催するIPテストの結果を履歴書に記載しても、基本的には問題ありません。テストの運営元が同じであり、スコアの価値や難易度自体には公開テストと差がないとされているためです。
多くの企業において、英語力の指標としてIPテストの結果は正当に評価されています。しかし、例外として提出先が公開テストの公式認定証のコピーを厳格に求める場合もあります。
特に、募集要項に公式認定証が必要と明記されている際は注意が必要です。トラブルを避けるためにも、履歴書の記載欄には「TOEIC Listening & Reading IPテスト」と記載するのが誠実な対応です。
TOEICの点数に嘘をつくとバレる?
履歴書にスコアを偽って記載することは、絶対に避けるべき行為です。
履歴書では自己申告ですが、入社手続きをする際に公式認定証の原本やコピーの提出を求められるケースもあります。虚偽が発覚すれば、経歴詐称として内定取り消しや、最悪の場合は解雇の対象となる可能性があるため、必ず素直に申告しましょう。
また、入社後の業務において、実際の能力との差があることで、バレてしまうこともあるでしょう。
一度失った信頼を取り戻すことは極めて困難なので、応募段階で正確なスコアを記載することが大前提となります。
TOEICは資格欄とスキル欄のどちらに書く?
TOEICのスコアは、免許・資格欄へ記載するのが基本です。採用担当者はまず資格欄を確認し、応募者の基礎能力を判断するためです。
もし資格欄が他の専門資格や免許で埋まってしまい、TOEICを書くスペースがない場合は、特技・スキル欄や自己PR欄に記載する方法もあります。
判断基準は、「自身の英語力をどれくらいアピールしたいか」という点です。
英語が必須となる職種に応募する場合は、他の資格よりも優先して免許・資格欄に記載し、一目で伝わるように工夫すると良いでしょう。
アルバイトの履歴書にTOEICを書くメリットはある?
アルバイトの応募であっても、TOEICのスコアを記載するメリットがあります。観光に来た外国人への対応を飲食店や販売業、ホテルなどでは英語力が求められる場合があるからです。
一定のスコアがあることで外国人への対応を期待され、採用が有利になります。また、TOEICのスコアは語学力だけでなく目標に向けて努力ができる人という信頼感にもつながります。
仮に英語を直接使わない仕事でも、高いスコアを持っていれば真面目さや誠実さを印象付けやすいです。幅広い業種で評価されやすいため、積極的に活用することを推奨します。
TOEICの点数が古い場合は職務経歴書に書いた方がいい?
取得から数年経過し、履歴書の資格欄に書きづらい場合は、職務経歴書に記載するのが有効です。
履歴書の資格欄は現在実際に行えるスキルを書く欄ですが、職務経歴書は過去の経験を伝えるための書類だからです。
過去に高い英語力を有していた事実は、自身の能力を伝える貴重な材料です。また、直近のスコアでなくても、一度身に付けた英語力は業務を通じて取り戻すことが可能と判断されることもあります。
職務経歴書に記載する際は、当時の業務で英語力をどう活かし成果を上げたのかを記載することで、ポジティブな評価につながります。
履歴書では正しいTOEICの書き方をして評価につなげよう
TOEICを履歴書に記載することは、自身の成長意欲や真面目さを企業に伝えられます。
しかし、1つでも誤りがあると評価が下がる原因になるため、正式名称や正確なスコア、受験日などを正しく記載することが大切です。
また、英語力をどう業務に活かすのかを具体的にすることで、企業から内定をもらえる確率も高まるでしょう。
履歴書を提出する前には、誤字脱字や日付、内容に誤りがないかの最終確認をして、万全な状態で選考に望みましょう。











