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新卒向け履歴書の書き方は?学歴や志望動機など項目別に解説

履歴書を作成するにあたって、志望動機や自己PR、学歴・職歴欄の書き方など各項目にどのような内容を書けば良いのかわからないという方も多いでしょう。

新卒の就職活動において、履歴書はあなたの第一印象を左右する重要な書類です。履歴書の書き方を正しく理解することで、採用担当者に良い印象を与え、選考を有利に進めることができます。

本記事では、履歴書の基本的な書き方やコツについて解説します。さらに、履歴書を書く前に準備すべきものや、新卒者が陥りやすいミスについても触れていきます。

履歴書の基本構成と書き方

履歴書の書き方

①日付

日付の部分には、履歴書の作成日を記入します。通常は、提出する日付に合わせるのが基本です。年号は西暦または和暦を使用し、年月日をはっきりと書きましょう。また、他項目の日付部分と書き方を統一することも大切なポイントです。

②写真

履歴書には、清潔感のある証明写真を添付します。背景は白や薄い青などシンプルなものが望ましいです。また、スーツを着用した写真が適しています。

一般的に、写真のサイズは4cm×3cmではありますが、企業の指示がある場合はそれに従いましょう。撮影時は、顔がはっきりと見えるようにし、明るい表情を心がけると良い印象を与えられます。

③名前

名前欄は、フルネームを記入します。漢字とふりがなを併記するのが一般的です。名前は正確に記載し、特に漢字の間違いには注意しましょう。

履歴書に「ふりがな」と記載がある場合は平仮名で、「フリガナ」と記載がある場合はカタカナで記入します。

④住所

現住所を正確に記入します。郵便番号から、都道府県、市区町村、番地、マンションやアパート名までを明確に記載しましょう。

住所の記入ミスは信頼を損なうため、十分に注意しましょう。企業から重要な郵送物が届く場合もあるため、最新の住所を記載する必要があります。

⑤連絡先(電話番号・メールアドレス)

企業との連絡が取れる電話番号やメールアドレスを記入します。電話番号は普段使用している携帯番号で問題ありません。メールアドレスは、ビジネスに適したものを選び、カジュアルすぎないものを心がけましょう。

また、企業からの添付ファイルを受け取る場合も考慮し、携帯ではなくパソコンのメールアドレスを使用することをおすすめします。企業との連絡がスムーズに取れるよう、就活用のメールアドレスを用意しておくと良いでしょう。

⑥学歴

学歴は中学校卒業から記入します。入学と卒業の年月を西暦または和暦で統一して書き、学校名は略さずに正式名称で記載しましょう。例えば、「高校」ではなく「高等学校」と記載します。また、就活中に在籍中である場合は、学校名の後に「卒業見込み」と記載します。

⑦職歴

新卒者の就職活動に用いる履歴書の場合、アルバイト歴は職歴に含みません。そのため、正社員の経験がない、一般的な大学生の場合、職歴欄には「なし」と記入します。

ただし、長期インターンの経験がある場合は、志望企業に対する自己PRに繋がるため、職歴欄に記載すると良いでしょう。インターン経験を記載する場合は、会社名の後に「インターン」と記入します。このとき、会社名も学校名と同様に正式名称で記入することが重要大事です。

⑧資格・免許

これまでに取得した資格や免許を記載します。特に、志望企業や職務に関連するものは強調し、資格名・免許名と取得年月を明記します。資格や免許はいつ取得したか忘れがちなので、履歴書を作成する前に証明書を整理しておくと良いでしょう。

また、資格や免許名も略称ではなく、正式名称で記載するのが基本です。例えば、「英検」ではなく「実用英語技能検定」、「自動車免許」ではなく「普通自動車第一種運転免許」というように表記します。

⑨志望動機

志望動機は、なぜその企業を選んだのかを具体的に記述する部分です。企業の理念やビジョンに共感した理由に加え、自分がどのように貢献できるのかを明示することで、熱意を伝えることができます。

書き方としては、企業のことを指す言葉は「貴社」を用い、志望理由である結論から書き始めるのがポイントです。文字数の指定がある場合はそれに従い、ない場合は300〜400字程度を目安にすると良いでしょう。また、実体験を交え、自分ならではのエピソードを盛り込むとより印象に残る志望動機が作成できます。

⑩自己PR

自己PRは、自分の強みやスキルをアピールする項目です。ここでも具体的なエピソードを交え、自分の能力や人柄を伝えることがポイントです。

自己PRでは、冒頭に「私の強みは〇〇です」と結論から書き始めます。その後に、根拠となるエピソードを加え、どのように困難や課題を乗り越えたのかを示します。そして最後には、再び結論である強みをアピールし、入社後にどう活かすのかまたは貢献するのかを記載します。

企業によっては文字数を指定される場合もありますが、特に指定がない場合、自己PRは300〜400字程度が適切です。極端に短い文章だとやる気や熱意が伝わりにくい場合がありますので、アピールできる強みやスキルのエピソードを書き出しておきましょう。

⑪趣味・特技

趣味や特技を記入することで、あなたの人間性や個性を伝えることができます。特に、志望企業や職務に関連する趣味や特技があれば、具体的に記載すると良いでしょう。

例えば、「読書が趣味で、ビジネス書を月に5冊読む」というような内容は、自己啓発の意欲を示すことができます。趣味や特技は、あなたの人柄をより深く理解してもらうための重要な要素です。

⑫本人希望記入欄

本人希望記入欄には、「貴社の規定に従います」と記入するのが一般的です。これは、企業の方針に従う姿勢を示すもので、特に希望がない場合や、企業の指示に従う意向があることを伝えます。

本人希望記入欄は、勤務条件や希望する職種、勤務地などを記載する欄ではありますが、新卒者の場合は特に謙虚な姿勢を示すことが大切です。

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履歴書を書く前に準備するもの

履歴書の用紙・フォーマット

まずは履歴書を用意します。企業によって指定のフォーマットがない場合は、「一般・新卒用」もしくは「大学指定の履歴書」を用意しましょう。これらの履歴書は、求められる情報が明確に整理されており、採用担当者にとっても見やすくなっています。

また、サイズは一般的にはA4サイズが最も多く利用されています。手書きかパソコン作成かは企業からの指示によって異なりますが、どちらの場合でも読みやすい印象を与えるよう心がけましょう。

証明写真

一般的には、撮影から3ヶ月以内の写真を用意します。今のあなたと印象があまりにも違う写真は使用しないようにしましょう。また、男女問わずスーツの写真が基本です。

証明写真は、スピード写真で撮影したものでも構いませんが、時間に余裕がある場合は写真館スタジオでプロに撮影してもらうのが理想的です。写真は、あなたの印象を決定づける要素であるため、丁寧に選ぶようにしましょう。

印鑑・朱肉

履歴書によっては、押印して提出する必要があります。通常は、認印で問題ありません。

ただし、インクが内蔵されているシャチハタは、封筒に入れた際に滲む恐れがあるため、履歴書作成のようなビジネスシーンには適していません。そのため、朱肉を用いるタイプの認印を用意しておくことをおすすめします。印鑑や朱肉は、100均や文房具ショップなどで気軽に手に入れることができますので、就活を機に購入しておきましょう。

筆記用具

手書きで履歴書を作成する場合、黒のボールペンだけでなく、下書き用のシャーペンや鉛筆、消しゴムが必要です。下書きをすることで、書き間違いを防ぐことができます。ただし、下書きした文字が残らないように、しっかりきれいに消すようにしましょう。

ペンのサイズは、0.5mmから0.7mmが推奨されています。このサイズは、文字がはっきりと見え、読みやすい文章を作成しやすいです。

あまり細すぎるペンを使うと、字が細くて読みづらくなることがあるため注意が必要です。また、太すぎるペンも、文字が潰れてしまう可能性があるので、避けましょう。

封筒・クリアファイル

履歴書を提出する際の封筒やクリアファイルも必要です。郵送する場合だけでなく、手渡しの場合にも必要なアイテムとなります。

履歴書に汚れや折り目がつかないように、A4サイズの履歴書が入る角形2号または4号の封筒を用意しましょう。封筒の色は白色が就活用として適切です。

持参する場合は、クリアファイルに履歴書を入れて持ち歩くことで、より丁寧な状態で担当者に書類を渡すことができます。

新卒者が履歴書作成で起こしやすいミス

誤字脱字がある

誤字や脱字は、履歴書全体の信頼性を損なう大きな要因です。特に、名前や連絡先、学歴などの重要な部分でのミスは致命的です。

作成後は必ず見直しを行い、できれば他の人にチェックしてもらうことで、見落としを防ぎましょう。また、時間をおいて再度確認することも大切です。誤字脱字のない丁寧な履歴書を提出できるよう、じっくりと作成しましょう。

証明写真の撮り方・サイズが違う

証明写真の撮影時にサイズや背景、服装に注意を払わないと、提出先の要求に合わない場合があります。撮影後は、写真の品質を確認し、規定に合ったものを選びましょう。必要に応じてプロに撮影してもらうのが安心です。

学歴・職歴の情報が合っていない

学歴や職歴の情報が不正確であると、信頼性が疑問視されます。特に、卒業年度在籍期間の間違いには注意が必要です。

履歴書を書く前に、正確な情報を整理し、あらかじめリストアップしておくと良いでしょう。提出前には必ず、記載内容を再確認し、正確性を保つことが大切です。

空欄が多い

履歴書に空欄が多いと、採用担当者に対してネガティブな印象を与える可能性があります。各項目にはできる限り具体的な情報を記入し、自分のアピールポイントをしっかりと伝えるようにしましょう。

資格や免許、職歴などがない場合は空欄にするのではなく、「特になし」と記入します。自己PRや志望動機は、企業に対する熱意を示す重要な部分ですので、具体例を挙げてしっかりと指定の文字数に従い、記入しましょう。

自己PRや志望動機が抽象的すぎる

自己PRや志望動機が抽象的すぎると、採用担当者には熱意具体性が伝わりません。例えば、「私は責任感があります」や「貴社に興味があります」という表現だけでは、何を根拠にそう言っているのかがわかりません。これでは、他の候補者との差別化が難しくなります。

より効果的な自己PRや志望動機を作成するためには、具体的なエピソードを交えることが重要です。大学時代に部活やゼミ活動でチームリーダーとして活動したことや、資格取得のために努力したことなど、学生時代の経験に触れてみましょう。

志望動機では、企業の特徴や文化に触れ、自分の価値観キャリアプランとどのように結びつくかを明確に示すことで、より効果的な印象を与えることができます。具体性を持たせることで、自己PRや志望動機が説得力のあるものとなり、印象に残る履歴書に仕上げることができます。

企業が指定するフォーマットでない

企業によっては、特定のフォーマットを指定している場合があります。指定フォーマットを無視して自己流の履歴書を提出すると、選考に影響が出る可能性があります。募集要項をしっかり確認し、必要に応じて指定フォーマットを用意しましょう。

採用担当者に響く履歴書の書き方のコツ

自己PRと志望動機に一貫性を持たせる

履歴書では、自己PRと志望動機が一貫していることが重要です。これは、あなたの強みや経験と、なぜその企業で働きたいのかを結びつけることで、より説得力を持たせるためです。

例えば、自己PRで「私はチームワークを大切にしています」と述べた場合、志望動機でも「貴社のチームワークを重視する文化に共感し、自分のチームワーク力を活かしたい」といった関連のある内容を記します。これによって一貫したメッセージが伝わり、あなたの熱意や適性を効果的にアピールできます。

将来のビジョンを具体的に書く

企業側は、あなたがどのように貢献できるのかだけでなく、将来のキャリアプランにも関心があります。例えば、「まずは現場での経験を積み、スキルを磨いた後、プロジェクト管理に関わることでリーダーシップを発揮したい」と具体的に書くことで、あなたの考えがより明確になります。

さらに、企業のビジョンや目標自分のビジョンを結びつけると効果的です。「貴社が目指す〇〇というプロジェクトに携わり、自分の成長を通じてその実現に貢献したい」という表現を使うことで、企業に対する理解と関心を示すことができます。

レイアウトと見た目に気を配る

履歴書は内容だけでなく、見た目も重要です。パッと見て、スッキリと整理され、読みやすいきれいな字でまとめられている履歴書であるかがポイントです。

パソコンで作成する場合は、読みやすく丁寧な印象を与える「明朝体」のフォントがおすすめです。清潔感のあるレイアウトや適切なフォントを使用し、情報を整理して見やすい履歴書を作成しましょう。

簡潔で読みやすい文章を書く

履歴書は、簡潔で読みやすい文章を心がけることが大切です。まずは、文を短くまとめましょう。長い文だと、何が言いたいのか分かりにくくなります。1文ごとに1つのポイントを伝えるようにすると、より明確になります。

次に、難しい言葉や専門用語は避け、誰にでも理解できる言葉を使いましょう。また、全体を通して同じトーンを保つことが重要です。フォーマルな言葉遣いを心がけ、カジュアルすぎる表現は避けましょう。読みやすく、伝わりやすい文章は選考の際に、好印象に繋がります。

履歴書の提出方法別のマナーと注意点

履歴書を提出する方法としては、郵送、手渡し、またはメールというように大きく分けて3パターンあります。各企業の指示に従って、必要書類を提出することになりますが、それぞれの方法によってマナーや注意すべきことがあります。

履歴書を郵送する場合

履歴書を郵送する封筒の書き方

履歴書を郵送する場合は、書類の扱いと送付状、封筒の書き方に特に注意が必要です。まず履歴書はクリアファイルに入れてから、白色の角形2号または4号の封筒に入れましょう。これにより、書類が折れたり汚れたりするのを防ぐことができます。

次に、封筒の書き方は、宛名は正確に書き、敬称(「御中」や「様」)を忘れずに添えます。封筒の表面には、宛名の他に、左下に「履歴書在中」と赤字で記載します。裏面には、自分の名前や住所を記載しましょう。

また、履歴書と一緒に送付状を添えるとより丁寧です。送付状には、自分の氏名、住所、連絡先、日付、挨拶文、送付内容を記載します。この送付状も、クリアファイルに入れて一緒に送ります。

履歴書を手渡しする場合

履歴書を手渡しする封筒の書き方

手渡しの場合は、履歴書を入れた封筒もクリアファイルに入れてバッグの中に入れて置きます。A4サイズの履歴書を使う場合は、A4のクリアファイルを使い、折り目がないよう注意します。

また、封筒には宛名を書かずに自分の名前や「履歴書在中」といった文言を記載します。履歴書を手渡しする場合は、封筒から出して履歴書を面接官側に向けて丁寧に渡しましょう

履歴書をメールで送付する場合

履歴書を送るメールの署名

メールで送付する場合は、件名や本文にも注意が必要です。件名には、「履歴書送付の件(氏名)」と明記し、本文の冒頭に「お世話になっております」というような挨拶文を入れましょう。

履歴書はPDF形式で保存し、ファイル名も「履歴書_名前_日付」と分かりやすく設定します。ファイルにパスワードを設定する場合は、履歴書を送付した後のメールでパスワードの案内を送ることも忘れずに行いましょう。

さらに、メールには署名が必要です。自分の名前や電話番号、メールアドレスといった連絡先を記載し、罫線で本文との境目を分かりやすく付けましょう。

履歴書の基本的な書き方とマナーを押さえて印象アップを目指そう!

履歴書はこれから就職活動を進めるあなたの、重要な第一印象を決定づける書類です。基本的な書き方とマナーを押さえることで、採用担当者に良い印象を与え、選考を有利に進めることができます。

誇張や嘘の情報ではなく、正しい情報を記載し、信頼性のある内容を作成しましょう。自己PRや志望動機は具体的なエピソードを交えて、一貫性を持たせることがポイントです。履歴書を通じて自分の強みを効果的にアピールし、採用のチャンスを広げていきましょう。

らくだ先生
新卒向け履歴書を作成するポイント
  • 空欄や誤字脱字が無いように丁寧に作成する
  • 自己PRと志望動機繋がりのある内容だと好印象!
  • 封筒とクリアファイルを適切に使用しよう
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編集者

編集者

Yuka

2021年7月に入社し、CareerMine、SPI対策問題集をはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『らくらく履歴書』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行っている。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者

監修者

gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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